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September 03, 2006

朝倉市

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妻の実家は今回の仕事と連動するかのように偶然にも博多にあり、たまたまこのタイミングに母方の祖母に不幸があった。しかし義理の祖母の享年は94なので不幸というより宴会だった。自分の滞在を伸ばしたのはそのためだ。義母の実家は博多から一時間ほどの田舎で、三連水車が江戸時代からあるようなのどかな田園地帯だ。その辺りの葬式というと地域が集うというような雰囲気で、隣通しですら疎遠がちな都会の雰囲気とは違う物だった。人は死ぬまで生きる。それを基本的な考えとして時間を逆算した概念を導入したのはハイデガーだっただろうか。自分にとっては特に直接濃いご縁があったわけでもなく、ましてや天寿を全うしたといっていい亡くなられ方ではあるから、むしろ悲しみは無く、代わりに「人は死ぬのだな」という漠然とした汎的な思いを抱くきっかけになった。またこのような機会があってはじめて普段なかなか顔を会わせにくい者たちも集えて、義祖母が最後にわれわれに与えてくれた幸せな瞬間だったのかとも思った。帰りがけ、筑紫平野の西の夕焼けと東のおぼろ月が共存するのを見た時、なにか確かに神様の存在のようなものを感じた。

投稿者 isao tsuge : September 3, 2006 10:58 PM