December 14, 2005
節穴の人々
偽装建築の証人喚問が国会で行われている。建設業界の利益誘導の歪んだ縮図が見える。なにを作るのであれ予算範囲を越えれば赤字になる。その範囲に収めて生まれる隙間が利益だ。安い価格で施主から請け負い、さらに元請けが利益分を抜き、その縮小予算で工事を成立させることを前提にしている故に起きた偽造だ。無論この構造はどの業界にもあってたとえば商社にも共通する部分がある。右から左へ動かすことで利益を生むのが商社の基本だ。今回の事件は現場のコスト削減による利益誘導が法を越えるレベルに達し、さらにそれを調査する機関が機能不全に陥っていたことだ。不必要に低価格を設定しコストダウンを強いる不動産会社、違法承知で下請けに発注を脅迫する建設業者、違法行為を繰り返す設計建築士、偽装を見破れないトンネル調査会社。それらをシステム化しパッケージ売りする黒幕。建設業界から献金を受ける諸先生。低価格とはそれなりの理由がある。したがって気の毒ながら購入者にも責任はある。これらの事件に税金が投入されるとすれば国民被害である。そもそもこの話は資本主義がはらんでいるリスクなのではないか。
投稿者 isao tsuge : December 14, 2005 01:38 PM