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December 31, 2005

浄化

今年は一月一日から「千手屋」に会社を名称変更したのを始まりに、現代アーティスト、マシュー・バーニーの映像プロジェクト「DR9」への参加、杉本博司さんや武者小路の千若宗匠との出会い、野田秀樹さんの「赤鬼」ソウル公演、ビヨークの「ライブ8」担当や、三池監督の実験的な映画に参加したり、長く住んだ西麻布から神宮前へ引っ越したり、自分のプロデュースする若手へアメイクのエージェント「NU YARD]」のスタート、「八木一夫展」「イサムノグチ展」「ギエム最後のボレロ」などさまざまな展覧会や舞台、映画からの感動、それから「京都」という町との深い関わりを感じたり、、何かそれまでの自分に対する「浄化の年」だったような気がします。来年からまたひとつづつ新しい目標に向かって歩もうと思います。皆さんにとって2006年が素晴らしい年になりますように。良いお年を。

投稿者 isao tsuge : 04:23 PM

December 30, 2005

浜崎あゆみカウントダウンライブ

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これもまた仕事がらみで代々木第一体育館で行われたアユのライブへ行った。正直まったく縁のない人だと思っていたので会場にいる自分に驚いた。しかも南スタンドに設えられたロイヤルボックスだった。どんな感じだろうと半信半疑で観ていたら、、、凄かった。それに本人の風情やにじみ出る人柄が誠実で良い。もしかしてライブの方が良いんじゃないだろうか。TVなどのフィルターがはいるとナチュラルさが消えてヴィジュアルへの生真面目さや緊張感、行き過ぎを否めない潔癖感が前に出ている。生はそれらがほど良い甘さを備えた完成度に昇華されて素晴らしい。今年は予想外な、本当にいろんなことがある。

投稿者 isao tsuge : 09:16 PM

TG0036: ジャングルクルーズ

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ディズニーランドでついでに書いておけば、好きなアトラクションは「ジャングルクルーズ」です。これはディズニーランド/ディズニーシー合わせた中で自分のランキング1位です。何が起るわけでもなくただ船に乗る。珍しく自然の木々に触れられる。お兄さんのすべり気味のトークも旅情をかき立てる。中途半端な気持ちで下船させる配慮。しかも端に追いやられるかのような位置。通好みです。

投稿者 isao tsuge : 01:59 PM

カウントダウンパレード

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仕事の打ち合わせを兼ねてディズニーランドのカウントダウンパレードへ行く。日付は29日だからニューイヤーのカウントダウンというのもおかしなものだが気分はすっかり2006年だ。今年使用した何台ものフロート(山車のようなもの)を先頭に総勢600名のダンサーやミュージシャン、キャラクター達が練り歩く姿はある意味圧巻だ。今日の入場客数は7万5000人余りで、これが大晦日ともなると12万人を越えるのだそうだ。はっきり言って今夜の数でも相当な圧迫感で、ファーストフード店も満席をはるかに越えているものだからそこの床に座り込んで食べる若者や家族連れが溢れ、ドバイ空港で所構わず地べたに眠るイスラム教徒を思い出した。周知の通りディズニーランドは海沿いで風が強く冷たい。これに対抗するためランド全体は幾分低く堀られ壁が囲むような丸い地形にした上でさらに防風林が植えられている。基礎工事は地殻までとどく杭で支えられており地震が起きた場合も液状化を起こさず埋め立て地の多いこの地域にあって極めて安全にできている。ディズニーランドがこれほど成功したのは日本をおいて他になく、香港DLは中国人のモラルの低さに壊滅状態だという。労働者は時間に来ない、レジのお金は消える、路上で平気で用を足す大人、ショウダンサーに抱きつく人々、、、凄いらしい。日本にとって有利な契約で運営された東京の成功に業を煮やしたディズニーアメリカが自ら主導で開いたのが香港だ。ツいてない。

投稿者 isao tsuge : 12:26 AM

December 29, 2005

設楽事務所忘年会

写真家の設楽事務所の忘年会へ出席した。すごく良かった。ありがとう設楽さん。感動することがたくさんあった。

投稿者 isao tsuge : 02:20 AM

December 28, 2005

タンカ

北村道子さんから絵をいただいた。馬場崎研二さんという方のタンカという細密仏教画で、彼はダライラマ法王宮殿のチャンバ・ツエタン師に師事しその後チベットのダラムサラで25年余り作品を描きつづけている。いただいた品は彼がはじめてマスターになられた際の記念の絵だ。そんな凄まじいものをよろしいのですか?と聞くと「これを受け継いでね」と言われた。心底身が引き締まった。大切に次に引き継ぐ方が見つかるまで預からさせていただきます。

投稿者 isao tsuge : 06:07 PM

December 27, 2005

撮影納め

今日で2005年の撮影が終了した。打ち合わせなどの仕事はまだいくつか残っているが実質的な最終日と言えるだろう。監督黒田秀樹さん、撮影小暮徹さん、衣装北村道子さんでマンダム・ギャツビーのCMを本木さんで行った。ご存知の方も多いかもしれないが、このコマーシャルは毎回お馬鹿なことを大まじめにやるという内容で、ちょんまげが外人女性に興奮して直立したり、唄に合わせてモヒカンヘアが手拍子したりと毎度物議を醸している。放映前なので言えないが今回も相変わらずの内容だ。今年は仕事が充実していた。非常に思い出深い一年だ。

投稿者 isao tsuge : 07:34 PM

December 26, 2005

J波とM波

六本木ヒルズへ映画を観に行ったらあまりの人の多さに諦めた。その風景には漠然とした邪悪さがあり何故なのだろうと思った。それはそこで起こること、そこに宿るものが過剰過ぎるからなのではないだろうか。右に寄り過ぎたり左に寄り過ぎたり、多過ぎたり少な過ぎたり、高過ぎたり安過ぎたり、大き過ぎたり小さ過ぎたりするものたちからは邪悪さを感じる事が多々ある。邪悪という言葉もなんなので仮に邪悪な波長で「J波」とでも言おう。そのような過剰な精神から発生されるJ波がある一方、大き過ぎもせず小さ過ぎもせず、どちらにも偏らない中庸(middle way)の場合、人を落ち着かせる温かで肯定的な雰囲気が発生され易い。これを「M波」と仮に呼ぶ。偏ることが悪いとは思わない。それも時には大切な生きる糧になる。しかし一時どちらかへ偏ったならばその逆の何かを自らぶつけることを心がけバランスしなければJ波が出る。自己利益に突き進むのも良いがそれだけでは濃厚なJ波だ。こうして見ていると東京で起きていることのほとんどはJ波のような気もして見渡す限り気が滅入るが、日常にM波を心がけたいものだ。

投稿者 isao tsuge : 12:43 AM

December 25, 2005

ミサ

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夜、表参道沿いにあるTOKYO UNION CHURCHのミサへ行く。ここへは初めて訪れたが以前近くだったので行っていた西麻布教会が純然たるカトリックなのに対してこちらは超教派的な幅広さを感じた。説教もほとんどなく祈りと讃美歌のみで時間も短い。ほとんど来ているのは外人だった。様式すべて簡潔で現代的な感じがした。コンテンポラリーなミサだった。

投稿者 isao tsuge : 12:01 AM

December 24, 2005

クリスマス・イブ

クリスマスはキリストの誕生日とされているが、キリスト教に改宗したローマ皇帝が太陽信仰や神学に照らし政治的に便宜が良い日を検索した結果12月25日と制定されたという。したがって彼は山羊座ではない。また昨日窓から表参道を眺めていたら天皇誕生日を祝うためか右翼の街宣車が大声を上げていた。その中に「君たちが祝っているクリスマスのサンタの服はなぜ赤と白か知っとるか!?コカコーラが宣伝で使ってからその色がさもサンタの格好かのように洗脳されたんだ!アメリカの戦略に乗るな!日本バンザーイ」のようなことを言っていた。起源の説はさまざまあるが、なかでも面白いのはもともとサンタは人さらいであの袋の中は子供だったというものがある。それは結構笑える。プレゼントを祈ってる子供がさらわれるのか、さらわれた子供がプレゼント代わりに子供に与えられるのか、いずれにしてもサウスパーク並みのブラックだ。とは言え僕はサンタを信じている。サンタは赤と白の服を来たおじいさんではなく、みんなの心の中にあるサンタという波動なのだろう。それを信じていると身の回りにサンタ的なものごとが奇跡のように起きるのだ。Happy Merry X'mas

投稿者 isao tsuge : 03:02 AM

December 23, 2005

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机を見るとその人物がわかるそうだが、ここ最近の机は散らかり放題だ。今使うわけでもない書類や小物が系統立てられずに惰性で置かれている。凄まじい引きこもり系オタクに比べれば許せる範囲かもしれないが他人と比べるものでもない。机の上の状況はその周りの収納力とも関係している。現在引き出し、書棚すべてFULLな状態で、つまりメモリーいっぱいでフリーズ寸前という危機だ。引っ越し時に相当モノを捨てたが捨て足りないのだろう。そもそも必要なものなどほとんどない。ガランとした真っ白な箱に暮らすのが理想だがなにぶん生物なので息もすれば食べもする。本も読むし服も着る。生きる事自体モノとの関係を無視できないのだからタチが悪い。余程に抑制と切り捨てを心がけなければ、欲の抜け殻が溜まりに溜まってモノの海に溺れる。さてこれから片付けでもしよう。

投稿者 isao tsuge : 12:31 PM

December 22, 2005

冬の金沢

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写真家イジマカオルさんは「死体のある風景:Landscapes with a Corpse」という作品を撮り続けている。これは「ZYAPPU」という、彼が編集長を務めていた先鋭的な雑誌に掲載され始めたことに端を発しており僕も過去に鈴木保奈美さん(!)を担当した。今回久しぶりにその活動が再会される運びとなり、登場する香港の女優カリーナ・ラムさんの希望で美術館をロケハンするためイジマさんの日帰り金沢の旅にお伴する運びとなった。
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いきなり大雪で羽田からは条件付き運行(着陸できない場合引き返す)で出発、小松市上空で滑走路の除雪作業を待ち、30分押しで着陸した。乗ってみるものである。
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バスに乗って40分。金沢市内「香林坊」に到着。
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雪の金沢ニ十一世紀美術館。マシュー・バーニーの「拘束のドローイング展」以来だ。空が白いと建築が溶けて無重力な感じがする。
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パトリック・ブラン「緑の橋」。たしかこの地域で採取された植物によってできており枯れる事がないようだ。
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ロケハン中のイジマさん。
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レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」へ向かう地下の廊下。作品もさることながら、僕はこの廊下がすごく好きだ。
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「スイミング・プール」を下から見たところ。内部は独特の周波数が流れていてごろっと寝転がって天井に波打つ水面越しに空を見るのはとてもシュールだ。
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長期インスタレーションルーム脇の廊下の向こうが美しい光だ。
ひとしきりロケハンを終えてわれわれ行きつけの中目黒「白藤」さん紹介のおでん屋「大関」へ行く。結局飲みで締めくくる。

投稿者 isao tsuge : 11:21 PM

Happy Birthday to M

また日付が変わってしまったが本木雅弘さんのバースデーパーティから帰って来たところだ。彼とのお付き合いは彼の独立以来だから15年以上になるだろう。毎年21日にパーティーを催していて出席して何年にもなる。ここに集うメンバーは各界を代表するような人たちだがみな気さくな所が共通しているかもしれない。彼も今年で40歳。なんだか今夜の姿にはひとつ新しいヌケを感じた。

投稿者 isao tsuge : 12:20 AM

December 21, 2005

馬頭琴

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日付が変わってしまったが、東京プリンスホテル・パークタワーでモンゴルの馬頭琴(チェロの音質に似た二弦楽器)奏者、センジヤさんの演奏を聴いた。お世話になっているプロダクションの社長からのご招待だった。彼は見るからに純朴で音にも人柄が表れて聴くだけで草原や馬を感じた。編曲はjazz的なものでこれは編曲者のピアニストのテイストによるもののようだった。ピアノソロを聴けばキース・ジャレット75%+ライル・メイズ25%という出所感ありで、僕は馬頭琴だけで十分な気がした。しかしアンサンブルには感動に値する厚みがあり総じて好感のもてるライブだった。なぜか帰りに六本木TSUTAYAに寄ってパット・メセニー“THE WAY UP"を買ってしまった。

投稿者 isao tsuge : 12:32 PM

December 20, 2005

研究会

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昨夜、プロデュースするエージェント「NU YARD」のインターンによる第一回の研究発表が行われ充実した時間を過ごせた。決められた6つのカテゴリーを精査し時代傾向を発表するのだが、まったく無関係なカテゴリーにも関わらず共通する部分が見つけられ「今」の匂いを感じられた。楽しい内部企画だ。

投稿者 isao tsuge : 12:28 AM

December 19, 2005

TG0035: KARAS#1

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事務所を移転するに際し作ったテーブルがKARAS#1です。鉄素材による作品を調べていたら“SUPER ROBOT”という工房を見つけお願いしました。デザイン案のやりとりをFAXで相当数行いました。細川さん、芦沢さん有難うございました。
<SUPER ROBOT>http://www.super-robot.com/
<芦沢啓治設計建築事務所>http://www.keijidesign.com/index.html

投稿者 isao tsuge : 06:19 PM

December 18, 2005

明治神宮

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早朝から撮影で明治神宮へ行く。宮崎あおいさんと蒼井優さんを担当。多忙なふたりがWアオイで登場とは豪華。しかも成人式がテーマで着物と結い上げ姿だ。成人式も一生一度の機会なので豪華。かなりの冷え込みと風の強さに枯葉や砂塵が俟っていたが、澄みきった空から冬らしい透明な日差しがそれらをスターダストのように輝かせていた。その輝きにも勝る二人だった。撮影後に優さんと。

投稿者 isao tsuge : 01:24 PM

December 17, 2005

DR9:HC151/250

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This poster was designed by Matthew Barney
and reproduce one of his original artwork.
The poster was printed in a limited edition of 250 copies.
HC151/250
久しぶりの完全な休日を満喫していると金沢ニ十一世紀美術館から届け物があった。開けると上記のようなものだった。お宝だ。

投稿者 isao tsuge : 04:21 PM

TG0034: ケニア・ケーン

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ケニアへ行った際に出会ったホワイトラム。たしかとうもろこしが原料。強く爽やかで後味がいい。すっかり虜になって購入してきたが日本ではどこで買えるのだろう。どなたか教えて下さい。

投稿者 isao tsuge : 11:50 AM

長唄

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最近よく聴いているのが長唄だ。今日も渋谷のタワレコへ行って吉村伊十郎と長唄東音会のCDを買った。今もこれを打ちながらMACから流れている。ハイテク・ミニマムデザインと三味線のマッチングが最高だ。能楽も試した。かなりいいのだが時折怖くなる。ミニマムでは能楽に軍配があがるが和みという部分は長唄がいい。三味線の音がする家など若い頃には想像もしなかったが風流だ。昔習っていたお茶の先生が長唄を手習い始めたそうでCDをくださった。今藤長龍郎という方のもので先生のお師匠さんだ。これがたいそう気に入ってしまい先日の新幹線の中でも聴いていた。時速300キロの風景と長唄もいい。

投稿者 isao tsuge : 12:13 AM

December 16, 2005

不易流行

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昨晩アートディレクター井上嗣也さんとお食事をさせていただいた際、芭蕉の言葉についての話題になった。「流行というものは普遍性と同質の、本質的なものなんだと芭蕉が言ってるんですよ」とおっしゃられるから流行が大嫌いな僕はびっくりした。で、「流行など大嫌いです、僕は」と申し上げると、「や、僕もですよ。もしかすると柘植さんよりも嫌いかもしれませんよ。でもその芭蕉の言葉を調べてみて下さい。目から鱗だったんですよ」とおっしゃった。僕は井上さんを心から尊敬しているので、そこはひとまず井上さんがおっしゃられるならそうなのだろうと気持ちを鞘におさめて今朝調べてみた。「不易流行」。これが芭蕉の言葉である。目から鱗だった。download参照。

投稿者 isao tsuge : 10:25 AM

六雁

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銀座の日本料理「六雁」へ行く。旨かった。☆☆☆

投稿者 isao tsuge : 12:15 AM

December 15, 2005

TG0033: とらや羊羹「おもかげ」

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辛いもの甘いものオールラウンドです。おもかげは大好物。

投稿者 isao tsuge : 01:46 PM

December 14, 2005

贋作罪と罰

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文化村シアターコクーンで野田さんの芝居を観る。松たか子さんと古田新太さんが主演。ドストエフスキーの作品を下敷きにしているがほとんどアレンジされている。天才は多くの人間の利益のためなら殺人をも許されるか?という主軸の周りに国家観や人権意識がユーモアという味付けを帯びて枝葉となり大樹となった作品だ。堀尾さんの美術と小川さんの照明、高津さんの音楽が相変わらず素晴らしい。役者はテーマのまじめさを振り払うのに懸命だったが、古田さんがそれに成功していた。段田さんも好きだった。これは関係ないかもしれないが、パンフレットの中で<舞台は「世界」〜演劇人二世代の視点>という対談を野田さんと蜷川幸雄さんがしていて、これがかなり面白い。

投稿者 isao tsuge : 10:24 PM

節穴の人々

偽装建築の証人喚問が国会で行われている。建設業界の利益誘導の歪んだ縮図が見える。なにを作るのであれ予算範囲を越えれば赤字になる。その範囲に収めて生まれる隙間が利益だ。安い価格で施主から請け負い、さらに元請けが利益分を抜き、その縮小予算で工事を成立させることを前提にしている故に起きた偽造だ。無論この構造はどの業界にもあってたとえば商社にも共通する部分がある。右から左へ動かすことで利益を生むのが商社の基本だ。今回の事件は現場のコスト削減による利益誘導が法を越えるレベルに達し、さらにそれを調査する機関が機能不全に陥っていたことだ。不必要に低価格を設定しコストダウンを強いる不動産会社、違法承知で下請けに発注を脅迫する建設業者、違法行為を繰り返す設計建築士、偽装を見破れないトンネル調査会社。それらをシステム化しパッケージ売りする黒幕。建設業界から献金を受ける諸先生。低価格とはそれなりの理由がある。したがって気の毒ながら購入者にも責任はある。これらの事件に税金が投入されるとすれば国民被害である。そもそもこの話は資本主義がはらんでいるリスクなのではないか。

投稿者 isao tsuge : 01:38 PM

December 13, 2005

冬の京

関わってる仕事の売上が極めて良く、こんなご時勢に申し訳ないが軽い撮影と忘年会のために二日間京都へ行った。昼近く到着すると早速「サバティーニ京都」へ行く。この日サバティーニは休日にも関わらず10名少々のわれわれのために店を開けてくださる。コーディネーター澤田さんのお力だ。青山にある本店とは趣の異なるこじんまりした店舗は町屋をリノベーションしたもので、非常に贅沢な工事がされていた。二階の広間には8枚ほどのピカソのドローイングが掛かる。本物である。この日のために用意されたランチはメニューには載らない特製パスタを中心としていた。言うまでもない美味だった。

昼食の後、1カットのために清水寺近く「京都坂口」へ行く。ここは3000坪の庭園を有する老舗料亭で一日に一席しか設けない。とどこおりなく仕事を終えてお茶をいただく。ここ坂口は豊臣秀吉正室北政所と縁が深く、縁戚の茶室がある。そこで一服いただいた。
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宴会まで少々間が空いたので近くの高台寺(こうだいじ)へ赴く。ここは秀吉亡き後、北政所が開創した寺で徳川家康の莫大な財政援助によって建立された。ここの霊屋(おたまや)に北政所本人が土葬されている。高台寺への道すがら季節外れの紅葉をめでる。
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巡回する入り口に「夢」の文字をみつける。秀吉辞世の句「つゆときえ つゆときえにし わがみかな なにわのことも ゆめのまたゆめ」からとられたものだろう。
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なによりこの寺でもっとも感銘を受けた建築は重文の「傘亭」と「時雨亭」だった。利休意匠によるもので創意と質実さが見事に融け合っている。ふたつの建築は土間廊下でつながっているものだが、そのふたつを合わせても然したる土地面積ではない。この寺のもっとも高い場所にひっそりと位置しながら、他の寺に見られるような巨大で威風堂々とした趣を超える存在感をたたえていた。北政所と利休の趣味の良さが感じられる。
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日も暮れてふたたび「坂口」へもどる。舞妓と遊ぶ。舞妓は芸妓になる前、20歳までの処女を指す。舞妓になる前の見習いは半玉という。この日は舞妓二名、半玉一名、地唄歌い、おかみの計五名がいらっしゃった。舞妓遊びはただサービスを待っていてはだめで一緒に場を作り出すというものだそうだ。われわれの仕事と似ている。
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大石内蔵助が吉良の密偵の目をくらますために茶屋遊びに興じた際、よく遊んだのが「とらとら」というゲームでこれはじゃんけんに構造が似ている。一双の屏風を境にふたりが歌にあわせて体の形をつくり合図で見せ合うのだが、「加藤清正(槍をつく形)」「御母(杖をつく形)」「虎(よつんばい)」によって成り、加藤清正は虎に勝ち、虎は御母に勝ち、御母は加藤清正に勝つというものだ。僕もすっかり興じました。下は半玉さん。
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舞妓は未成年なのですが、なぜかお酒をすすめても良いということで、お座敷は治外法権です。小生のアランミクリをかけておどける舞妓の久蝶(ひさちょう)さんもつい最近のお座敷で飲み過ぎ記憶が途切れたそうです。舞妓ワールドは案外カジュアルです。
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こちらはお世話になった八幡屋さんの女将豆龍さん。舞妓さんもよろしいが豆龍さんが最高でした。素晴らしいホスピタリティに感謝します。
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投稿者 isao tsuge : 02:33 PM

December 12, 2005

TV

愛や平和を口にすることの野暮さは表現の前線に立つものにとってイメージ上危険をはらむのにジョン・レノンはなぜかっこ良かったのか?ビートルズが解散した頃、オノ・ヨーコがビートルズを壊したと非難されたが、レノンはその後もそれらの非難になんら抵抗することなく、ヨーコと共にイマジンを歌い、家庭ではハウスハズバンドであり、凶弾に倒れる直前の作品「ダブル・ファンタジー」のジャケットで彼女とキスをしている。どんなに非難されようとも自分の愛する家族を信じ守りつづけることが何よりもアグレッシブなメッセージであるということを教えてくれた。彼の生き方そのものが人々と等身大の暮らしであるために、淡々と信念を貫いて行くことの難しさに共感でき、それを実行している彼自身の中に愛や平和のリアリティを見るのだ。。と爆笑問題が話していて驚いた。

投稿者 isao tsuge : 01:53 AM

宴会

今日、明日と京都に参ります。

投稿者 isao tsuge : 01:21 AM

December 11, 2005

三夕茶会の恐るべきレポート

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この茶会がいかに画期的なものであったか、、、実は茶会にうるさい方々のサイトというのが存在するらしく、そこでのブログをお教え願ったのでここに転載させていただきます。へたに僕などが口を差し挟めない驚愕の内容です。。。(怖)

投稿者 isao tsuge : 06:47 PM

TG0032: 三夕茶会

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平成十七年十月三十日に催された武者小路千家千宗屋若宗匠と現代美術家杉本博司氏による歴史的銘茶会。現代の茶会とはかくあるべきと感動しました。写真はその際の会記です。

投稿者 isao tsuge : 06:39 PM

杉本博司展 end of time

ふたたび森美術館の杉本博司展へ行く。ホアキン・ベラオ銀座店オープニングの際にギャラリー小柳の小柳さんに偶然お会いし、杉本さんの内覧会や三夕茶会で非常に感動したことなどお話するとご招待券を送って下さった。ありがとうございます。何度拝見しても素晴らしい。そして新たな感動があります。コンセプチュアルな芸術的背景は僕には高度過ぎますが、作品一点一点を通過したあとに残る、「空」な感覚には凄まじさすら感じます。被写体やモチーフに対しての集中的なプロセスによる作品自体の強度も勿論、それが総体化した際の訴求力こそが杉本さんの凄みのような気がしました。また行こう。

投稿者 isao tsuge : 06:04 PM

December 10, 2005

けやき

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表参道のけやきもすっかり枯れて葉の密度も低まり、枝ぶりが目立って来るとともに対面する建物が露になる。冬が深まれば葉もすっかり落ちて枝だけになる。原宿界隈の風景は醜悪だがエネルギーはある。洗練を極めて朽ちるのを待つのと、醜悪だが生命力に満ちているのとどちらかだけを支持する気にはなれない。そんな時、いつみても新鮮な美を与えてくれる自然の偉大さを感じる。明治神宮の杜がすぐそこに見える。わずか80年であれほどの緑をたたえる。僕らの知恵を緑の増加に集中させたら国も変わるかもしれない。

投稿者 isao tsuge : 05:05 PM

TG0031: 東山魁夷

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「写実に基づき写実を超えた形の把握」谷川徹三評。近代日本最高の画家。

投稿者 isao tsuge : 02:25 PM

TG0030: OPERA DE PARIS写真集

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光の彫刻家とよばれる田原桂一氏の入魂の写真集。持ち歩くには重すぎる。

投稿者 isao tsuge : 01:48 PM

TG0029: パット・メセニー

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彼の音楽のすべてが好きです。純度の高いサウンドは数多くありますが、ジャンルを脱してリスナーに幸福を与えられる人はほんのわずかです。そのひとりです。

投稿者 isao tsuge : 01:06 PM

TG0028: チャングムの誓い

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マイ韓流ブームは「チャングムの誓い」です。必要以上に災難に巻き込まれる主人公がなぜか致命打を負わず、それどころかさらに立場がリードしてしまう展開や、そりゃ1話の中だけでは終わらないだろうという内容がすくなくとも3話分くらい入ってるお得感に泣けます。さすがサービス大国。

投稿者 isao tsuge : 12:40 PM

HAPPINESS 2005-2006

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トップページのデザインを冬のseasons greetingに変更しました。

投稿者 isao tsuge : 12:07 PM

TG0027: キャンドル

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キャンドルはいいですね。シンプルなのがいいですね。あんまり色とりどりは好みじゃないですね。

投稿者 isao tsuge : 10:56 AM

December 09, 2005

サーバー変更中

只今サーバーを移行中のためデザイン上の不備がいくつか生じていますが数日中に復旧します。

投稿者 isao tsuge : 10:18 PM

December 08, 2005

ジョン・レノン追悼

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今日は彼の命日でした。

投稿者 isao tsuge : 08:00 PM

TSUGE REPORT2004「ケニア・レポート」 

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2004年撮影のために訪れたケニアは、それまでの旅とはまったく異なった体験を与えてくれました。これは旅先で書いたものと帰国後に書いたものを時系列でまとめています。

投稿者 isao tsuge : 02:16 PM

TSUGE REPORT2001「911から二ヶ月のレポート」MEDIAN掲載分 

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現ウェブサイトの前身にあたるMEDIANに掲載していたTSUGE REPORTはまったくの偶然にもNYの911事件から始まりました。これはその二ヶ月分のレポートです。Download fileをクリックするとテキストが読めます。メインに戻る際にはご自分のブラウザのバックボタンをご使用ください。

投稿者 isao tsuge : 01:10 PM

サムソン美術館 leeum

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マシュー・バーニーの内覧会に招かれて行ったサムソン美術館は、ソウルのいくつかある高級住宅街の一画にある。主に現代アートと韓国の伝統芸術品をコレクションしているが建築も先進的と言われている。マリオ・ボッダやジャン・ヌーヴェルらが設計していてそれなりに美しい。しかし現代建築の哲学である「無境界性」と「無重量性」からは正反対のアプローチによって成り、現代という記号を権力に置き換えた物質的建築と見えなくもない。辛く言えば「芸術という自由を経済が支配する様を庶民に覗かせる箱」とでも言おうか。前述「ソウル」でこの町の良さを記したが、いっぽうで芸術にとってこのような縦割りが起るのも実はこの国のまじめさ故の気質でもある。

投稿者 isao tsuge : 11:31 AM

TG0026: ナショナル・ジオグラフィック

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生活に欠かせない逸品。この雑誌を見る度にメディアの誇りを感じる。

投稿者 isao tsuge : 09:54 AM

December 07, 2005

闘争と逃走

凶悪犯罪や巨悪犯罪が連日多発し、前日の凶行の重みすら忘れ去られてしまう今の日本は、憂うには遅すぎる悲しい国に成り下がっている。普通とは思えない人間の闇を見続けているとそれが他人事ではない気もして来る。もしかすれば身近に起る出来事かもしれず、自分の中にも同時代を生きる同じ国民としての恐ろしいDNAすら感じることもある。犯罪を起こそうというのではない。どんな人間も善悪を丸ごと抱えながら、それを律し、判断し、生きている。あまりに恐ろしく否定的な出来事ばかりが五感を突つく社会が、時には知らぬ間に次の悪を引き起こす場合もある。これほど悪が溢れ、情報が溢れる中に身を置く時、その情報に対して「闘争」という立ち向かい方だけでなく、「逃走」という立ち向かい方すら必要なのかもしれない。すべての耳を塞ぐべきではない。しかしすべてを受け容れることも出来ない。そんな時、必要な時間をどのような情報に割き、どのような精神状態をつくろうと努力するのかは僕らにとって必要でいてポジティブな自己防衛なのかもしれない。悲しい出来事も知る義務がある。しかし喜びも感じる必要がある。今はすこし異常だ。このままいけば闘争も逃走もできなくなるかもしれない。その前に心に強度を持たせなければ生きて行けない。

投稿者 isao tsuge : 11:53 PM

TG0025: ドミニク・サンダ

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マイ・フェイバレットのTGに挙がるべき女優はドミニク・サンダ以外ありません。

投稿者 isao tsuge : 07:53 PM

TG0024: J・G・バラード

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善悪の彼岸を探求する暴力的、加速度最高SF作家です。これはずいぶん前にダイアモンド・ヘッズのAD横山さんから頂いたもの。からからの乾燥度。

投稿者 isao tsuge : 06:06 PM

TG0023: 心理学事典

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愛読書。ちょっとおかしいと思われるかもしれませんが、理解できるできないに関係なく、読んでるだけで楽しめます。「あー、なるほどー」なんて発見もあって何度も通読させていただいてます。もっとも分からな過ぎて頭がぶっ壊れそうになる場面もしばしば。

投稿者 isao tsuge : 05:52 PM

December 06, 2005

ギエム最後のボレロ

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シルヴィー・ギエムによる最後のボレロを東京文化会館へ観に行く。この作品はラベルの曲に1960年モーリス・ベジャールが振り付けた傑作である。非常に有名なのはジョルジュ・ドンによる舞いで、彼が亡くなるまで彼以外の公演はなされなかった。彼の死去以来、時代時代の才能が舞っている。僕はドンの踊りは映像でしか観たことがないが空いた口がふさがらない素晴らしさだった。その後、友人の首藤さんがボレロを踊ることを許され、彼の舞う最後のボレロを観た。熱狂的だった。そして今夜のギエム版である。思うにボレロは男性のために振り付けられた作品だろうが、ギエムはこれをジェンダーを超えたニーチェ的解釈に変え、作品が持つシャーマニックで儀式的な側面を際立たせている。それだけでも今世紀最高のプリマと言われるにふさわしい踊りだが、彼女の潔癖で完成度の高い技術力が人間的な情緒を超えた超人性を目の当たりにさせる。ともすれば感情的になりやすいフォルムや動きを加速度を殺さぬまま情緒に抑制を与え表現の乾燥度を高めている。このような表現の瞬間を分かち合えるだけでも至福を感じた。

投稿者 isao tsuge : 11:43 PM

ソウル

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10月に10日間ほどソウルへ行った。以前映画祭で釜山を訪ねたことはあったが首都は初めてだった。野田秀樹さんの舞台を韓国人スタッフ/キャストで上演するところへ日本人スタッフは僕一人が参加した。中国の抗日運動やそれに呼応した韓国の動きが記憶に新しかったので、正直韓国に対して良い感情は抱いていなかった。しかも日本では韓流ブームなど起っていても、韓国人は日本に好感を抱いていないのでは何かアンフェアではないかな、などとも思っていた。また必要以上な熱い感情表現もちょっと引いてしまうものがあった。ともあれそのような一般的な日本人の感情を胸に秘めつつ渡航したのだ。が、結果的にはソウルは素晴らしい町だった。日本人がいつかなくしてしまった不器用な実直さや、我慢強さ。頼まれたことに対してプラスアルファを必ずつけて返す優しさやおおらかさ。強さの意味を筋肉の強さと同義語にする韓国男子の素朴さ、新しいファッションを取り込んでもまじめさが邪魔するいい意味でのこなれの悪い不器用さ、こちらが伝えようとすることに一生懸命聞こうとする誠実さ、最後の部分に残る強い貞操観念などなど、、、言い始めたらきりがないほど人間的な魅力に満ちた町だった。また食の充実は目を見張る。韓国では人間と家畜の食物連鎖がシステムになっており、食べ物を残すことは日本人のようにタブー視されない。残ったものは回収され集められ家畜に与えるように仕組みが出来ている。肉/魚/野菜の質が高い上、レシピの多様さはフランス料理の数を凌駕するそうだ。数だけではなく質が高い。味はむしろ辛くはない。辛いものも多いがその言葉とは違う。発酵食品が多用されるために味の正体を一言に特定し難い深みを持っているのだ。ともあれこの10日間にご招待いただいた様々なレベルの店のどこも味覚を裏切らなかった。もっとも今回のプロデューサーのパクさんはグルメな方で「100倍おいしい店」というのが口癖なのですが。ともあれ帰国してからソウル病が回復せず、週に二回は韓国料理屋さん通いをしている次第です。

投稿者 isao tsuge : 01:05 PM

December 05, 2005

新しさ

新しさについて考える。新しさには社会的新と個人的新がある。社会のそれは、ある社会的な領域、たとえば政治の分野でこの政治家が新しいだの、映画監督は今なら彼だろうとか、現在もっともおいしいものを作れるのはフレンチならこのシェフだとかがそれにあたるかもしれない。いっぽう個人的新とは、自分がそれまで培ってきた経験則や精神、哲学を通じて自分自身の歴史の次に来る新しさの発見に努力し達成することだろう。表現、とくに芸術にとって大切な要素はこの両面の達成ではないだろうか。なぜなら芸術は社会的なモラルを打ち砕き新しい基準をつくる可能性を秘め、人間にとって新しい人間らしさ、新しい人権を開拓する使命をおびているからだ。新しい人権を開拓するには個人の進化を欠かすことはできない。過去を破壊するのではなく、既存の善悪を理解しそこに則るからこそ見つけられる真の新しさがある。絶えず社会的新とは突然現れるのではなく個人的新に立脚するものであり、それを理解せず自分が社会の中で新しいと思う人間は、自分が思うよりも知識と経験が不足し、その不足を理解し認める知性に欠けているのである。歴史上、偉大な芸術家は老齢でなお人類にとって新しかったことがその証であろう。

投稿者 isao tsuge : 11:20 PM

TG0022: ヴァチカンのペンダント

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まったくアクセサリーをつけないのですが、ヴァチカン市国で手に入れたこのペンダントだけは肌身離しません。「われははじまりにしておわりである」という神の言葉を象徴するアルファとオメガが彫られています。

投稿者 isao tsuge : 07:28 PM

TG0021: 高橋恭二

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突出した霊性を備えた、偉大な写真家。

投稿者 isao tsuge : 12:11 PM

December 04, 2005

TG0020: 旭山動物園写真集

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シロクマ第四弾。今日、写真家の藤代冥砂さんと仕事で、帰り際に彼からいただいた写真集。なんと表紙からシロクマ。最初と最後の数ページもシロクマ。「や、、実はシロクマ好きで、、」とつい告白した。

投稿者 isao tsuge : 10:56 PM

TG0019: 素晴らしき哉、人生!

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1946年/フランク・カプラ監督/ジェームス・スチュアート、ドナ・リード主演
いつだったかどこかの駅の構内にあった露店で、何の気なしに500円で買ったDVDを今まで忘れており、今夜はじめて観た。久しぶりに本当に心からあたたかく泣けた。今年一番の幸せに出会えたかもしれない。ありがとう神様、心から感謝します。

投稿者 isao tsuge : 04:08 AM

TG0018: ジャスパー・モリソン

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尊敬してます。

投稿者 isao tsuge : 12:32 AM

December 03, 2005

ダチョウ

ナイロビにカーニバルという店があり、そこはさまざまな動物の肉を食べさせる。ワニやらキリンやら食べたがダチョウがベストだった。そんな話を知人にしたら「ダチョウの手羽先ってどうかなぁ」っていうものだから、「そりゃ、中華料理の丸テーブルいっぱいになるほどだろう、片手羽先で」と返すと、また誰かが「でも牛や豚のような家畜みたいに情がわきそうにないからいいかもなぁ」っていうから「タデ食う虫も好きずきっていうし、あんな首ナガでもドナドナドーナな気持ちになるんじゃないかなぁ、やっぱり」と返すと、「結局、脳味噌があるものを食べるか食べないかっていうのは健康への影響度が変わるって説もあるよ、脳味噌が罪だっていうかね」という話になって「で、ベジタリアンだったりするのか?」ということになり、牛とダチョウではダチョウの方が健康的で、ダチョウとスズメではスズメに軍配があがり、スズメとキャベツではキャベツなのか?というただの酔っぱらい話に終止したが、その説によれば、脳が大きい方が死を意識するので、その恐怖のエネルギーが次の食物連鎖に悪影響を与えるという概要だった。科学的とは言い切れないが、支持してもいいような気もした。

投稿者 isao tsuge : 11:07 PM

TG0017: 綾波レイ

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キューティーハニーの撮影時に庵野さんに「実は僕も綾波ファンなのです」と意を決して告白したら、「あなたもアヤナミストでしたか・・・」とネルフっぽく言われた。

投稿者 isao tsuge : 11:49 AM

来年の話

ちょうどマシューからメイルが来た。来年の二月にシネマライズでDR9を上映するらしい。日本に来るのかと聞いたら、その頃NYのバーバラ・グラッドストーン・ギャラリーでクレマスター5以来の新作の展覧会を行うらしくちょっと無理かもとのことだ。しかしDR9が観られるというのは世界配給の映画ではないこの作品にとって画期的だ。NYにも行きたいかも。

投稿者 isao tsuge : 12:30 AM

December 02, 2005

TG0016: ヘンリー・マンシーニ

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love theme from sunflower
days of wine and roses
mr.lucky
love is many splendored things
by the time i get to phoenix
charade
the shadow of your smile
the summer knows
blue satin
ヘンリー・マンシーニを聴くたびに過去と現在の時間が混合されて強い日差しを一瞬浴びたような目眩を感じる。

投稿者 isao tsuge : 08:14 PM

TG0015: 神と科学

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これはすごいです。

投稿者 isao tsuge : 07:55 PM

TG0014: 戦争論

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著者のカルル・フォン・クラウゼヴィツは18世紀プロシアの軍人です。当然僕は反戦を支持しますが、この書の語る「戦争は他の手段をもってする政治である」や「防衛こそ攻撃に勝る」や「抵抗を失わない限り敗北ではない」という考え方は、平和社会のなかで見失いやすい究極的選択の際の基準を教えてくれます。なにより200年前の理論の多くが現代に通用する先見性と普遍性に驚かされます。

投稿者 isao tsuge : 07:27 PM

TG0013: マシュー・バーニー

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21世紀の現代美術界で世界三指にはいるカリスマ的な芸術家マシュー・バーニー。NYの彼のスタジオにて。長い長いすべての撮影が終了したあとに日本地図をバックに撮っていただきました。

投稿者 isao tsuge : 05:57 PM

TG0012: ゲルハルト・リヒター

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絵画界の孤高の人。

投稿者 isao tsuge : 10:26 AM

Matthew~Noda~Gerhard~Yagi~Sugimoto~Noguchi

僕の今年の最大の事件はマシュー・バーニーのDR9へ参加したことと言える。自分が20年余追い求めてきた美学のひとつの昇華をこのフィルムに蒸着させることができたからだ。表現上の体験もさることながら、マシュー本人から受けた思想面での影響、人格への尊敬は、今後の人生に大きく左右することは間違いない。「人生への衝撃」ということなどそうあることではないので、それだけでも2005年は素晴らしい年だった。しかしそれは同時に新しい概念を尊敬するがあまり縛られるということも意味しており、ここ数ヶ月の自分はそれをどのように消化しようかとあぐねていた。そんな折に出会った5つのアート的な出来事、1つは野田秀樹さんの韓国における「赤鬼」上演への参加体験、2つ目はその際偶然サムソン美術館で開催されたマシュー・バーニー展レセプションへ出席し、さらに偶然にそこの常設のゲルハルト・リヒターを観たこと、3つ目は東京都庭園美術館で八木一夫展を観たこと、4つ目は森美術館の杉本博司展の内覧会と根津美術館の三夕茶会へ出席したこと、そして5つ目は東京都現代美術館のイサムノグチ展を観たことだろう。これらそれぞれはそれぞれにユニークな立場を持ち関連性はない。しかし唯一言えることは「自分を信じる」という、簡単そうでいて強靭さを試される態度を貫いていることだ。このことを身近に強く実感できただけでも今年は価値があるかもしれない。

投稿者 isao tsuge : 09:55 AM

TG0011: ビヨーク/拘束のドローイング9:サウンドトラック

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金沢21世紀美術館での展覧会を終え、現在ソウル・サムソン美術館での展示が催されているマシュー・バーニー「拘束のドローイング展」の中で上映される映画「拘束のドローイング9/DRAWING RESTRAINT9」は素晴らしい作品ですが(自分が参加しているので非常に手前味噌ですが)、ビヨークによるサウンドトラックも日本に対する新しい切り口と本質的な洞察を両立させた傑作です。相変わらずのヘビーサウンドですが、おすすめします。

投稿者 isao tsuge : 01:59 AM

December 01, 2005

ホアキン・ベラオ

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鎌倉から帰り、オープニングの時間に少し遅れてホアキン・ベラオ銀座店のオープニング・レセプションへ行く。ホアキンご本人もスペインから来日し接待されていた。写真家の操上さんのご紹介で、前回ブルーノートでの十周年記念パーティーに出席させていただいて以来だ。彼はスペイン出身のジュエリー・デザイナーで、生命力に溢れシンプルなフォルムを特徴としている。どこかイサムノグチの曲線にも通じるものがあり、いみじくも銀座店の二階に置かれているイスとテーブルはノグチのものであった。ホアキン氏の人間性は素晴らしいものがあり、ほんのすこしの時間をともにするだけで、その暖かさを十分に感じられた。宝飾には縁遠いものの、彼のファンにならざるを得ない。

投稿者 isao tsuge : 11:26 PM

北鎌倉

撮影で鎌倉へ行った。遅い紅葉が美しかった。七里ケ浜はすっかり凪ぎだというのにぷかぷかとサーファーが群れて浮いていた。澄みきった空からそそぐ光が水面にひろく反射してノスタルジックで切ない青色をこまかく裂いていた。平日にかかわらず観光に興じる人は地図を片手にのどかで不規則なテンポでぶらぶらと参道や小径を歩く。北鎌倉ならちょっと住んでもいいかなと思った。

投稿者 isao tsuge : 06:38 PM

TG0010: フランク・O・ゲーリー自邸

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1978/California/United States of America
最高な建築のひとつ。

投稿者 isao tsuge : 06:29 PM